原作、映画化、ノベライズ・・・

hosi
『原作、映画化、ノベライズ』



“先に読むか?”“先に観るか?”う~む、その作家の作風はどんなのか?、そして脚本したのが誰か?、によってしまうネンけどなぁ・・・

特に長編小説の場合、どうしても登場人物の人間関係や、時系列のカラクリなんかをハショらないと上映時間に収まらないので、原作に比べ物足りない、希薄な内容になってしまいがち。

悪い例はジョン・グリシャムの『ザ・ファーム/法律事務所』以降の作品(『ペリカン文書』『依頼人』『レインメーカー』)、唯一『評決のとき』は余計な肉付けをバッサリ切り捨てて成功した方かな。

トム・クランシーの“ジャック・ライアン”シリーズ、『レッドオクトーバーを追え』以降の『パトリオットゲーム』『今そこにある危機』も、原作を読んだ人にとっては大衆が咀嚼しやすいアクションシーンばかりが一人歩きして、政治的な奥行きがほとんど感じられへんかった。。。

面白いのは、元々映画脚本家出身やったマイケル・クライトン。いまや人気小説家の一員になったけど、『ウエストワールド』(『ターミネーター』そして自分の出世作『ジュラシックパーク』の原型と言える映画、もし観てないのならお薦めっす!)『未来警察』では監督もしてたし、『ツイスター』なんかは映画用オリジナル脚本で、小説はノベライズやもん。
彼は執く時に映画化された時のストーリーまで浮かぶ数少ない作家やと思うわ。

長い長~い小説家、シドニー・シェルダンは英TVドラマ(やったと思う)のビデオ化『ゲームの達人』なんかの3巻組でよくまとめた方やと思う。

さて、ここまで敢えて触れなかったのは、映画化作品数最多の作家。

スティーブン・キング。

彼は別名リチャード・バックマン名の作品を除いたとしてもダントツやないかな。

好きな作品、ぎょうさんあるで。

『シャイニング』、『スタンド・バイ・ミー』『ミザリー』『痩せゆく男』(R・バックマン名)『ドロレス・クレイボーン(映画名『黙秘』)』・・・

基本的に短編的な作品をさほど切ったり貼ったりせず映画化した結果、小説より面白みや厚みが出る結果になったのが多いね。『ショーシャンクの空に』がまさしくそうかな。原作は短編集『ゴールデン・ボーイ』の中の『塀の中のリタ・ヘイワース』。

ま、『ショーシャンク~』のラストシーンにゃ、俺なりの文句があるねんけど。。。

「大ヒット映画の“ノベライズ”本」なんてのは最低やで。

単純に映画脚本の小説化やから。その映画よっぽど気に入って、小説で毎日楽しみたいって言う人だけ買えばエエネン。

原作が先か、映画が先か、ズルい方法かも知らんけど、先に読んで映画観た友達、先に観て原作読んだ友達、両方に意見聞いて自分で判断するのが絶対ハズレ引かんやり方やけどね。。。( ̄▽ ̄)

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